こちらは皮革素材に特有の性質を利用したマルチトレーの「Sadr(サドル)」になります。
革には大きくわけて、タンニン鞣しのヌメ革系とクローム鞣しの革があります。
ヌメ革系は水に濡らすと反応し、可塑性を発揮するという特徴があります。
ここでいう可塑性とは、粘土のように力を加えるとぐにゃっと形を変えたままの状態になるような性質のことです。
ヌメ革はそのような性質がありますので、それを利用し独特の形を表現します。
一般的に”絞り”技法と呼ばれたりします。
完成した作品を見ると一見シンプルなんですが、つくるには精巧な木型と、適正な革の厚みの調整が
必要になってきますので、なかなかそう簡単にはいきません。
まず、革を適度に濡らし、 凹型と凸型の木型にはさみこんで絞り上げていきます。
はめこんだまま一日以上じゅうぶんに乾燥させると木型の形に固まります。
絞り技法を用いると、継ぎ目や縫い目もなくこのような豊かな形を表現できます。
そして一枚の革のみを絞り技法で成形するだけではなく、
本製品は2枚の革の貼り合わせによって構成されています。
これは、厚みを調整した二枚の革を特殊な接着剤を用いて圧着しながら、
同時に絞り技法によって成形していくという仕上げ方です。
デザインはソリッドなたたずまいながら、日常生活のいろんなシーンに溶け込んでくれると思います。
お客様からは、新築祝いや開店/開業/開院祝いにお求めになられたり、
店舗でのカルトンとしてご利用いただいています。
デスクまわりの筆記具を並べるためのペントレーとしての活躍も期待できます。
あるいは、リビングや玄関先での小物や鍵の保管場所であったり、アクセサリートレーなんかとしても。
【素材について】
素材は国内外のヌメ革で仕立てております。
一般的に、ヌメ革は経年変化を楽しめる革として有名ですが、明るいカラーのヌメ革は激しい経年変化を味わえますのでその驚きの経年変化をお楽しみください。
【注意事項】
本製品は素材に天然の皮革を使用しています。
染料仕上げのため、革には染めムラが含まれる場合があります。
染料仕上げは革本来の素材感を前面に押し出すため、生前の皮膚の傷やケガが痕となって残っていたりと、個体差による一枚一枚ちがった表情になっています。
手入れ方法としては、ときどきブラッシングで表面のほこりなどをとってやり、市販の皮革製品用の保湿クリームなどを塗布してあげれば自然な艶が増していきます。
【SIZE】
最大外寸:たて 12 cm × よこ 22 cm × 高さ 2 cm
内寸:たて 9 cm × よこ 18.5 cm × 高さ 1.6 cm
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